Build 2017メモ
ここ最近、Build2017の動画を色々と見て回ってました。
その中で、面白かったものなどを、いくつかメモっておこうと思います。
Fluent Design System
今回のBuildで印象に残ったのは、やっぱコレ。
http://fluent.microsoft.com/
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/B8066
PlayGound is Expanding
今後、ソフトウェアの対象とするデバイスはどんどん多様になっていきます。
- 普通のデスクトップPCやスマートフォンのような2Dなディスプレイを持っているデバイス
- Amazon Echoとかみたいな、ディスプレイ表示を持たない0Dなデバイスから、
- Hololenseや、その他VR系デバイスなどでの3Dな表示
このような0D~3Dまでの多様なデバイスで一貫したUXを提供する、ってのがポイントですかね。
↓のスライドでこの辺の話題をわかりやすくまとめてくれています。
https://speakerdeck.com/ahomu/fluent-design-system-in-5-minutes
UWPの今後
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/B8100
Fluent Design SystemでUIがどう変わるかという説明や、どうやってXAMLで実装していくかの説明がされていました。
あと、この動画の最後の方(1:03:30~)のとこで、今後対応する内容の中に「Custom Markup Extension」ってあります。
そのうち、UWPでもMarkupExtension作れるようになるっぽいですね。メッチャ楽しみ!!
XAML Standard
https://github.com/Microsoft/xaml-standard
XAMLを使う各プラットフォームで、
それぞれが方言のような感じで分裂していくのを防ぎたいってことでしょうかね。
Xamarin.Formsって、微妙に各種要素の名前が他のXAML系プラットフォームと違って気持ち悪かったんで、これはちょっと嬉しいニュース。
StackPanelと言わずにStackLayoutになってるとか、
かなりAndroidに寄せたネーミングになってるなぁ、なんて印象は受けてました。
この辺のクラス名がある程度整理されると、微妙な違いな無くなってうれしいんだけど、
これって、既存のXamarin.Formsの各種クラス名をXAML Standardに合わせて名前変えてくってことなんだろうか??
ただ、このXAML Standardでの共通化の話で、WPFが置いてけぼりにされてる感が・・・
MSさん、、、たまにはWPFの事も思い出してあげてください。。。
ちなみに、↓のissuesなどにWPF開発者の方々の声が集まってます。
https://github.com/Microsoft/xaml-standard/issues/20
この辺、今後どうなるか定期的にウォッチしておこうかと思います。
とか思ってたら、こっちのスライドの19ページ目では、
XamarinでもWPF XAMLが再利用できる、、なんて書き方になってるけど、どうなるんでしょうね??
https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=https%3a%2f%2fsec.ch9.ms%2fsessions%2fc1f9c808-82bc-480a-a930-b340097f6cc1%2fbuild%2f2017%2fB8110.pptx
UWPのお話
UWPのコントロールについて
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/B8035
定番どころの3rdパーティ製コントロールライブラリの紹介や、コントロールのスタイル変更やカスタムコントロールの作り方などの説明
UWPでのパフォーマンス向上Tips
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/P4173
遅延ローディングを使ったTipsとか、その他いろいろパフォーマンス向上などにつながりそうなTips紹介
NuGet
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/T6081
5:50~あたりで、新しいパッケージング方法の説明をしてます。
.net standardなクラスライブラリだと、
nuspecを書いてnuget.exeからパッケージングするのではなく、プロジェクトのプロパティで設定しておいてビルド時にパッケージを作れるようになってるんですね。
どうでもいいですが、いつも読み方に迷うコイツ「NuGet」ですが、にゅーげっとって発音してますね。
VSCode
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/T6078
動画の中で↓のリポジトリが紹介されてました。
https://github.com/Microsoft/vscode-tips-and-tricks
VSCodeのTipsなどが色々とまとまっています。
VisualStudio
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/B8083
プレゼンの冒頭で目の不自由なエンジニアの方が、音声読み上げを使ってライブコーディングしてました。
で、その音声読み上げ、
ものすごいスピードで読み上げしてるんです。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。
でも、スクリーンリーダーを使って、ガリガリとコーディングしてました。
ソフトウェアのアクセシビリティ対応をちゃんとしていると、こんなことまでできるのか、、、と色々と感じるものがありました。
Edge
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/B8041
39:31~
CSS Grid Layoutの対応を進めているみたいですね。
IEやEdgeは一足先にCSS Grid Layoutに対応し始めたのに・・・
その後なんだかんだでCSS Grid Layoutは新しい仕様に変わり、IE/Edgeは新しい仕様に対応せず、取り残された状態になってました。
これは対応がとても待ち遠しいです!!
Xamarin.FormsがWPF>K#対応するっぽい!!
ここのところ、先週のBuild2017の動画を色々見て回ってたのですが、
↓のXamarin.Formsの動画の34:00~あたり。
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2017/B8099
今後Xamarin.Formsが、WPFとかGTK#上での実行に対応するようです。
ロードマップや公式ブログを見てみると、2017 3Qあたりでの対応になるみたいなんで、意外とすぐに出てきそうな感じです。
https://blog.xamarin.com/glimpse-future-xamarin-forms-3-0/
https://forums.xamarin.com/discussion/85747/xamarin-forms-feature-roadmap/p1
今までのXamarin.Formsはモバイル環境にフォーカスしてましたが、
この辺が対応されると、Xamarin.FormsでWin/Mac/Linuxのデスクトップアプリも作れるようになります。
なんか、世間の話題はもっぱらXAML Standardの方に持ってかれてましたが、
これって結構ビッグニュースなんじゃないかな??
モバイルからデスクトップまですべてXamarin.Formsでできるなんて、メッチャ夢が広がりますね。
そろそろ、本腰入れてXamarin.Formsも使ってみようかな、と思いました。
knockout.jsでバインディング・コンテキストの値をデバッガで確認する方法
近年のフロントエンド界隈では、Knockout.jsはあまり話題に上らなくなっちゃいましたね。。。
ですが、自分は以前Knockout.jsで書いてたプロジェクトを弄ったりと、今でも結構使ってます。
あと、なんだかんだ言って、双方向データバインディングだけあれば十分ってケースでは、 Knockout.jsのシンプルさは今でも魅力的ですしね。
で、Knockout.jsを使ってHTML上でバインディング定義をしていると、
要素のコンテキストがどんな値になっているか、、、を確認したくなる時がちょくちょくあります。
ちなみに、Chrome用では↓こんな便利な拡張機能があります。
http://qiita.com/sasaplus1/items/8c5a2216f3cb15b792c5
https://chrome.google.com/webstore/detail/knockoutjs-context-debugg/oddcpmchholgcjgjdnfjmildmlielhof
でも、拡張機能などを使わなくても、ブラウザの開発者ツールを活用してお手軽に確認することもできます。
手順
- 開発者ツールを開いて、DOM Explorer的なヤツから、目的のDOM要素を選択します。
- 続いて、コンソールを開き、以下のコマンドを実行します。
Ko.contextFor($0)
するとこんな風に、コンテキストに設定されているオブジェクトの値を確認できます。
ここでは、Edgeでやっていますが、IE11, Chrome, Firefoxなどのブラウザでも、だいたい同じような手順で確認できます。
CretatorsUpdateから、UWPでもTypeConverter的なものが使えるようになりました
WPFとUWPでは、同じXAMLという仕組みを用いていますが、細かい部分を見ると「アレがない」「コレがない」といった、細かい違いがあります。
そんな違いの一つとして、「UWPにはTypeConverterがない」という違いがありました。
ですが、Windows 10 Creators Updateからは、UWPでも簡単にTypeConverter的なものを作れるようになりました。
(あくまでも「的な」ものなので、TypeConverterとはちょっと実装方法が異なります。)
コレ、結構便利な変更点だと思うんだけど、全然話題になってないのでまとめてみたいと思います。
サンプルコードは以下の場所に置いておきました。 github.com
続きを読むUWPでのファイル・ストレージ操作
今まで、ちゃんとしたUWPアプリ作ってなかったので、ファイル操作などはほとんど扱ってませんでした。。。
ですが、本格的なアプリを作ろうと思うと、この手のファイル操作はが必要になる場面は多いですよね。
ということで、ファイル・ストレージ操作でよく使いそうなものをメモしておこうと思います。
- ファイル/フォルダ選択ダイアログ
- ファイルを開くダイアログ
- フォルダを開くダイアログ
- ファイルの保存ダイアログ
- ファイルの読み書き
- ファイルへの書き込み
- ファイルからの読み込み
- ファイル書き込みの結果チェック
- ストレージ操作
- LocalFolder/RoamingFolder
- 書き込み
- 読み込み
- LocalSettings/RoamingSettings
- 書き込み
- 読み込み
- LocalFolder/RoamingFolder
- その他
- KnownFolderへのアクセス
- MostRecentlyUsedList/FutureAccessList
- MostRecentlyUsedListへの記録
- MostRecentlyUsedListに記録された項目へのアクセス
- Credential Locker
- パスワード情報の保存
- パスワード情報の取得
- 保存済みのパスワード情報の削除
MADOSMA Q501をinsider previewにしてCreators Updateにしてみました
先月のMSからのアナウンスで、残念ながら初代MADOSMA Q501はCreators Update対象外となってしまいました。
ですが、insider previewであれば、非サポートですが自己責任でCreators Updateに更新できるとのことでした。
てことで、insider previewをスローリングにして待ってましたが、いつまで待っても更新が来ない。。。
ちょっと調べてみると、どうやらQ501のファームバージョンが1.0.0.16などの古いファームだと、insider previewは降ってこないようです。
ということで、今まで面倒だと思ってやってなかったファームの手動更新をして、Creators Updateに更新してみました。
Q501をCreators Updateにする手順
ファームウェアの手動更新
↓のページでシリアルNo.の欄にIMEIを入力すると、ファームの更新方法などの案内があります。
https://www2.mouse-jp.co.jp/ssl/user_support2/sc_download.asp
この手順にある程度沿ってやってみました。
案内されたページでは、Windows 10 ADKというツールでのファーム更新方法が案内されています。
自分はとりあえず、以下のページから「Windows ADK for Windows 10 Version 1703」という最新バージョンのツールをインストールしてみました。
https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/windows-assessment-deployment-kit
しかし、このバージョンの「Windows イメージングおよび構成デザイナー」では、 マウスのサポートページで案内されていた、「展開」メニューが表示されずファームの書き込みができません。。。
ということで、サポートページで案内されていた通りのWindows 10 ADK(1511)をインストールしてみたところ、ちゃんとファームの書き込みまで行えました。
手動更新は結構面倒ですね。。。
ファームウェアの手動更新完了後
手動でファーム書き換えてみたら、OSが10.0.10586.164になってました。
「システムの更新」からOSのアップデートをかけると、Anniversary Updateの状態まで更新できます。
そこまで更新してから、Windows Insider Programを有効にして「スロー」リングに設定すると、システムの更新でCreatorsUpdateを取得できます。
何度も更新かかるので、かなり時間がかかりますが、無事CreatorsUpdateまで更新できました。
これでQ501ももうしばらく活用できそうです。